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田中 翔也; 有友 嘉浩*; 宮本 裕也*; 廣瀬 健太郎; 西尾 勝久
Physical Review C, 100(6), p.064605_1 - 064605_6, 2019/12
被引用回数:13 パーセンタイル:79.29(Physics, Nuclear)散逸揺動定理を採用した動力学模型を使用し、U, Np, Pu (=15-55MeV)という広い範囲の核種および励起エネルギーにおいて核分裂片質量分布の評価を行った。本研究の特色は、原子核が分裂へ至るまでに中性子を放出するという、マルチチャンス核分裂の概念を理論計算へ導入していることである。その結果、実験データを系統的に再現する計算結果を得られた。特に、励起エネルギーが高い領域においても核分裂片質量分布がふた山構造を維持する傾向や、原子核の初期状態(特に中性子数)に依存するという実験データの傾向を再現することに成功した。またこの傾向が、核分裂前の中性子放出確率を支配している複合核の中性子結合エネルギーと相関を持つことを示した。
高木 慎弥; 西尾 勝久
no journal, ,
個々の核分裂片が持つ運動エネルギーは、即発中性子スペクトルを評価する上で重要である。本研究では、核分裂片の質量数に対する運動エネルギーを動力学模型計算で解析・考察した。